#D-09【カールのヒトリゴト🤫】人は忘却する生き物

カールのヒトリゴト

☕️5分で読めるちょこっと日記。

「人は忘却する生き物」って、聞いたことはありませんか。

私は最近、それを“痛いほど”実感しました。


① 派遣社員で感じたこと

まずは、派遣社員として働いて感じたこと。

どんな職場でも、最初はみんな新人です。
「仕事=メモ」と言ってもいいくらい、覚えることが多い。

たとえば、ホテルの清算業務での話。
クレジットカードの銘柄によって処理方法が違う場合、
A社は①ボタン、B社は②ボタン。

たったそれだけの二択だったとしても、私は最初にメモを取るべきだと心から思います。

……なぜか。

それは、「人は忘却する生き物」だから。

教えてもらった直後は、
「こんなに簡単だし、もう覚えた」
「メモしなくても大丈夫」
そう思ってしまうんですよね。

でも、いざ一人で対応する場面になると、 その記憶がスゥーッと消えてしまう。
「あれ? あんなに単純だったのに」

この経験が教えてくれたのは、 人の記憶は想像以上に曖昧で、 しかも思い込みによって勝手に書き換えられてしまう、ということでした。

そんな時に、唯一信じられるもの。 それがメモという記録です。

メモがあるだけで、
・自分に失望しなくて済む
・正解かどうか悩むモヤモヤが消える

逆に言えば、 忘れること自体は悪くない。 だって、人間だもの。

私自身、 「教えてもらったことを覚えられない自分はダメだ」 と自虐して、不安と一緒に生きるしかないのかな、と悩んだ時期がありました。

でも、メモを取るようになってから、その悩みはすっと軽くなり、
ひとつ成長のピースを見つけた、そんな感覚がありました。


② おばあちゃんのこと

忘れることを「仕方ない」と思えた仕事の経験は、
家族の前ではまったく別の意味を持ちました。

二つ目は、おばあちゃんの話です。

私は幼い頃、両親が共働きだったため、 祖父母に面倒を見てもらって育ちました。

言葉遣いや行儀には、少し厳しかったかもしれません。
小学生・中学生の頃は、パワフルな祖母にビシバシと育てられました笑

そして、 部活動に打ち込み、 専門学校へ進み、 社会人になり——

時間が経つにつれて関わる時間も減っていきました。
人は丸くなると言いますが、それは本当で 祖父母も穏やかになり、
今振り返ると、学生の頃と比べたら別人のように許容範囲が広くなりました。(いい意味で)

ただ、あの、エネルギッシュだった祖母が上記以外でも
少しずつ変わっていきました。

「なんとなく」ではなく、 はっきりとした形で現れました。

それは、認知症というかたちで。

個人差はあるそうですが、 私の祖母の場合は、幸いにもゆっくりと進行するタイプでした。

・ささやかな物忘れ
・身の回りの機器の使い方を忘れる
・10秒前、さっき話したことを繰り返す
・記憶が違った形で残り、妄想が混じる

この現実と向き合ったとき、 私は改めて思いました。

「人は忘却する生き物なんだ」と。

それは①の仕事で感じたものとは、 まったく違う切り口で、 まったく違う感情を伴っていました。

大好きなおばあちゃんが、 いつか私を認識できなくなる日が来るかもしれない。
思い出が、すべて消えてしまうかもしれない。
儚くて、切ない気持ちでいっぱいでした。

それでも、救われた出来事があります。

ちょうど向き合い始めた頃、 テレビで「若年認知症」を特集している番組を見ました。
それを見て、ふと気づいたんです。
・私の名前を呼べること
・私をしっかり認識していること
・県外を飛び回って仕事をしていると認知している
・会話が成立していること

それは、
 当たり前じゃなくて、
実はとても幸せな状態なんじゃないかと。


人は忘却する生き物。

だからこそ、 仕事ではメモを残す。
思い出は、言葉や文章にして残す。

大切なものが、 少しでもこぼれ落ちてしまわないように。
そんなことを、 静かに考えた日のお話でした。

読んでくれた皆さんありがとー✌️

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